時間管理ができていないだけで、仕事ができないというレッテルを貼られてしまいます。
時間を意識することは成果を意識することです。時間への意識を高めて、仕事ができない人から脱却しましょう。
【時間管理】段取りが悪いのは仕事ができない人の典型
上司に「段取りを改善しましょう」と言われたとき、「段取りが悪くてすみません」と答えていませんか？
仕事をしていない人には、「段取りが悪いから改善しましょう」とは言いません。仕事をしていない人には、「もっと仕事を積極的に取りましょう」と言います。
段取りを良くすることは、優先順位を理解し、仕事を見える化することです。段取りが悪いと指摘を受けているのに、改善せずに同じやり方を続けているとチャンスを逃してしまいます。
段取りが悪いことを指摘されると仕事が遅いと指摘されているように感じる人がいます。
だから、「仕事を頑張っているのにわかってもらえない」と感じるのでしょう。
仕事を頑張っているのに認めてもらえないと感じる人は、もっと仕事量を増やせば認めてもらえると思って、同じやり方で仕事量を増やしていきます。
段取り改善の本質を理解していない悪循環です。
上司の「段取り」に関する助言を受け入れる
あなたは、上司に段取りについて指摘を受けたか、助言をしてもらったと思っているかもしれません。しかし、実際は、上司は助言をしているのではなく、仕事の進め方を指示しています。
上司の指示は「優先順位を考えて仕事をしてください」というものです。上司は、あなたに仕事量を増やせと指示していません。
むしろ、「仕事量はそのままでいいので、優先順位を考えてみましょう」と伝えているのです。
やる気があるけど仕事ができない人は、上司の指示内容の真意を理解せずに間違った努力をすることが多い気がします。
仕事ができない人ほど時間管理より頑張りを評価されたい
良い上司は、部下を評価する理由を探しています。
査定は、減点方式ではなく加点方式で考えています。少しでも評価を上げてあげたい人に、仕事の成果が出やすくなる助言をしています。
「他の人より努力をしているのだから、時間管理を意識したらもっと成果を上げられるよ」と助言されたことはありませんか。
頑張っている人は、普段から努力をしているアドバンテージがあります。効率が悪く労力を使っている部分を見直すだけで、一気に成果を出すことができる人も多いのです。
頑張っているのに仕事ができない人の特徴
上司は、やる気のない人にいくら助言をしても成果につながらないことを知っています。だからこそ、一生懸命仕事をしているあなたに、行動を変えてほしいとお願いしているのです。
あなたのやる気は上司に伝わっています。
上司は、あなたが周囲から「仕事ができない」と言われないように守ろうとしています。上司に仕事の仕方を指摘されたときに、素直に聞き入れることができるかどうか、すぐに行動を改めることができるかどうかが、仕事で成果を出すコツです。
仕事ができない社員をやめる「時間管理5ステップ」
- 頑固にならない
- アドバイスを素直に受け入れる
- 今のやり方を見直す
- 時間管理が得意な人から学ぶ
- アドバイスを忠実に守る
仕事ができない人は、いつも仕事に追われ、期限から少し遅れます。
たとえば、会議資料の提出期限を少し遅れたり、お客様との商談時間に5分遅刻するのです。
仕事ができない人は、たかが数分と考えますが、ビジネスの世界では1秒でも遅刻すれば、あなたの評価は、相手の時間を無断で奪う人になるでしょう。
逆に仕事ができる人は、時間の大切さをわかっています。
どれだけ忙しくても、期限内に仕事を完了する方法を考えます。一時的に仕事量が増えて残業を1日3時間することになったとしても、彼らはいつまでも3時間の残業を続けません。
仕事量が増えても同じやり方で仕事を続ければ、時間はいくらあっても足りません。仕事のやり方を見直し、3時間分増えた仕事を時間内にこなす方法を見つけます。
頑固にならない
頼まれてもいないのに、他の人の分まで仕事を一生懸命やっている人がいます。
他の人が手を抜いている分を、自分がカバーしているという自己満足で仕事をしているのです。チームで仕事をするときに、なんでも安請け合いをするのは全体最適とは言えません。
ただ、一生懸命仕事をしているため、仕事の仕方を指摘すると否定された気分になり、頑固に同じやり方で仕事を続けてチームワークを乱します。
何のために頑張っているのでしょうか。
まわりの人に認められたいから頑張っているのです。でも、仕事は誰かに認められて承認欲求を満たすことがゴールではなく、利益を最大化することがゴールです。
もし、認められたいのであれば、頑固にならず、アドバイスに耳を傾けることが大切です。あなたの努力が正しい方向に使われれば、あなたは近い将来昇進するチャンスがあるはずです。
「昇進はしなくてもいい？」というのは矛盾しています。なぜなら、昇進はまわりに認められた結果だからです。あなたが承認欲求を満たしたいなら、仕事ができる人を目指すことを意識しましょう。
アドバイスを素直に受け入れる
あなたが真剣に仕事をしているなら、上司はあなたを評価したいと考えています。
あなたの上司が優秀であればあるほど、あなたは時間を意識して仕事をすることが大切です。あなたなりに一生懸命頑張っていると、上司は、あなたに時間管理の仕方のアドバイスをすることがあります。
もし、あなたが成果を出せるように、上司がアドバイスをしたのなら、あなたが素直にアドバイスを受け入れることができるかを試されていると考えましょう。
あなたが、上司のアドバイスを無視して自分のやり方を続ければ、上司はあなたにアドバイスをしてくれることはなくなるでしょう。
今のやり方を見直す
今のやり方で、仕事量を倍に増やすことができるかを考えてみましょう。
今のやり方では、仕事量を倍に増やすことはできないはずです。今のやり方で仕事量を倍にしようとすれば、体がいくつあっても足りません。
たとえば、お客様が1割増えれば、1割残業時間が増えてしまいます。では、お客様が2倍になったらどうなるでしょうか。同じやり方でお客様が倍になれば、8時間労働から16時間労働になってしまいます。
頑張れば頑張るほど、仕事が増えれば増えるほど、今のやり方を続けるだけでは、あなたは自分を首を絞めることになります。
時間を売る社員を目指してはいけません。時間で仕事をすれば、成果には上限ができてしまいます。あなたは、ゴールから逆算して、成果を基準に仕事を組み立てる必要があるのです。
時間管理が得意な人から学ぶ
時間管理は、時間管理が得意な人から学ぶことが大切です。
涼しい顔で成果を出し続けている人を見つけたら、時間管理の方法を学びましょう。ポイントだけ真似るのではなく、行動やしぐさ、期限の守り方まで徹底的に真似をすることが大切です。
たとえば、時間管理が得意な人は、仕事の期限ぎりぎりに提出物を作っていません。スキマ時間などを活用し、期限より前倒しして資料を完成させています。
万が一のトラブルがあっても期限内に仕事を完了できるように段取りをしておくことが大切です。
アドバイスを忠実に守る
時間管理が得意な人や上司からアドバイスを受けた場合は、必ずアドバイスを守るようにしてください。
アドバイスを受けているのに、自分ができそうなことだけをアドバイス通りにやると失敗します。どうすれば、時間通りに仕事が完了するかがわかっているからアドバイスをしていることを忘れてはいけません。
アドバイスをした人は、あなたがアドバイス通りに行動しているかを黙って見守っています。結果が出るまでは、アドバイスを守り、忠実にアドバイス通りに行動しましょう。
あなたの考えを行動に取り入れたいなら、継続的に成果が出るようになってからです。まずは、守破離の「守」を徹底することが大切です。
【まとめ】時間を売る社員から成果を売る社員にシフトする
時間管理ができず仕事ができない人は、残業することがえらいと考えています。
頑張っているプロセスをアピールして、時間を売る社員として働いているのです。もちろん、上司は、結果だけですべて評価するわけではありません。
とくに、総合職のメンバーを評価するときには、プロセスを重視して評価をしようとします。だからといって、時間を売る社員を目指してはいけません。
キャリアアップをしたいなら、時間ではなく成果を売る社員を目指しましょう。
仕事にはデッドラインがある
趣味であれば、好きなだけ時間をかけて完璧を求めるのは自由です。
しかし、仕事にはデッドラインがあります。
期限を守れなければどれだけ素晴らしい仕事をしても誰も評価をしないし、価値もありません。
たとえば、あなたは一生懸命仕事をしていたと言われても、朝刊が昼に配られても、その新聞社と契約を続けますか。契約する新聞社を変更するはずです。
期限を守ることはプロとして仕事をするなら当然のことです。
期限を守れない人は、無駄な努力をしているのと同じです。
あなたが期限にルーズなら今すぐ行動を改めるだけで、まわりの人はあなたを「仕事ができない人」から「仕事ができる人」に評価をアップデートしてくれるでしょう。
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