キャリアアップを狙うなら、目標設定と行動計画は重要です。
しかし、多くの人が計画を立てる段階で挫折します。「何をすべきかが具体的に見えていない」からです。
キャリアアップをするための目標設定で、おすすめの方法は「逆算思考」です。
逆算思考とは、ゴールから逆に考え、たどり着くためのステップを具体化する方法です。今回は、キャリアアップするために必要な目標設定方法をご紹介します。
キャリアアップの目標設定方法

- ゴールから逆算する
- 目標を具体的に設定する
キャリアアップするためには、明確なゴールが必要です。
あいまいな希望ではなく、具体的に目標設定をすることで、行動に一貫性を持たせ、効率的にキャリアップのための準備を進めることができます。
ゴールから逆算する
キャリアアップを目指す目標設定では、「ゴールから逆算して考える」ことが重要です。
現在から未来を見据えるだけでは、目標達成に必要なステップが抜け落ちる可能性があります。一方で、ゴールから逆に考えることで、達成に必要なリソースやスキルを全体的に把握できます。
たとえば、「3年以内にリーダー職に就く」というゴールを設定した場合、逆算して「リーダーシップ研修の参加」「プロジェクト管理の経験を積む」「チーム運営の実績を積み上げる」など具体的なステップを明確にします。
目標を具体的に設定する
キャリアアップを目指す目標設定では、あなたがキャリアアップをするために必要なスキルを明確にすることが大切です。
技術面のハードスキルだけではなく、コミュニケーション能力や問題解決能力などのソフトスキルの習得を意識しましょう。
リーダーに必要な経験を積むためには、現在の職務でリーダーの役割を引き受けることやマネジメントについて学ぶことが重要です。
リーダーになったら、必要なスキルを学ぶのではなく、必要なスキルを身につけているからリーダーに抜擢されると考えましょう。
キャリアアップの目標設定にはSMARTを活用する

- Stretch
- Measurable
- Achievable
- Realistic
- Time-related
キャリアアップを目指す目標設定を成功させるためには、フレームワーク「SMART」を活用するのが効果的です。
SMARTについてくわしくは別の記事で紹介していますので、ここでは簡単にポイントだけを紹介します。
Stretch
目標はあいまいではなく、具体的であることが大切です。
たとえば、「成功したい」のような抽象的な目標ではなく、「リーダー職に就く」のように目標を具体的にしましょう。
Measurable
成果を数字で測れる数値目標を設定することが大切です。
たとえば、「3つのプロジェクトを成功させる」「チーム満足度を80%以上にする」など、目標値を設定することで、目標が具体的になります。
Achievable
無理な目標設定ではなく、頑張れば達成できる目標設定をしましょう。
今のあなたよりも少し背伸びをする目標が、モチベーションを維持しやすくなります。
Realistic
目標は、キャリアアップにつながる現実的な内容であることが大切です。
自分の状況やリソース(資源や手段)を踏まえたうえで、実現できる目標をしっかりと立てましょう。
Time-related
目標には、はっきりした期限を決めることが大切です。
「いつまでに達成するか」を決めることで、計画を立てやすくなり、行動もより効率的になります。

フレームワーク「SMART」をくわしく学ぶ>>SMARTで描くキャリアアップの目標設定
逆算思考でキャリアップの目標設定をする方法

- 目標達成までの期限を設定する
- 中間目標を設定する
- 現在のアクションを明確にする
キャリアアップの目標設定は、逆算思考で計画をすることが大切です。
逆転思考とは、目標を達成するための道筋を考える方法です。達成したいゴールを明確にし、キャリアアップを実現するために必要なステップを1つずつ考えます。
ステップは、今からできる行動にまで落とし込んで計画をするようにしましょう。
目標達成までの期限を設定する
まずは、目標を達成するための具体的な期限を決めましょう。
たとえば、「管理職になるために5年をかける」と設定したら、期間内にリーダー経験を積む計画を立てます。
期限を設定することで、行動にメリハリがつきやすくなります。
中間目標を設定する
大きな目標を達成するためには、途中の段階ごとに達成可能な中間目標を設定することが重要です。
たとえば、1年目に小規模なプロジェクトを担当し、3年目までにチーム運営の経験を積むなど、中間地点の目標を設定しましょう。
中間目標があると、期間ごとの結果を確認でき、最終目標までの行動を軌道修正しやすくなります。
現在のアクションを明確にする
目標に向けて今すぐ始める具体的な行動を計画に組み込みましょう。
たとえば、「社内で改善提案を行いリーダー役を経験する」や「リーダーシップに関する本を読む」などの行動は、今この瞬間からアクションすることができます。
身近な一歩から始めることで、モチベーションが維持しやすくなります。
キャリアアップするための行動計画の優先順位づけ

- 重要度
- 緊急性
- 効果性
キャリアアップを目指すなら、行動に優先順位をつけることが大切です。
今回は、「重要度」「緊急性」「効果性」の3つの視点でキャリアアップの目標設定を考えていきます。
重要度
まず、目標達成に直結するアクションから取り組みます。
たとえば、リーダー職を目指す場合、リーダーシップスキルを磨くための研修に参加するなど、ゴールに直接つながる行動を優先します。
緊急性
次に、期限が迫っているタスクに注力しましょう。
たとえば、締め切りのあるプロジェクトや、早めに対処しないと後で大きな影響が出る仕事に優先的に取り組むことが大切です。
効果性
最後に、少ない労力で大きな成果が得られるアクションを選びます。
たとえば、社内の小規模な改善活動に参加して実績を作ることは、手軽でありながら評価を得られる効果的な方法です。
当時、私の部下だったAさんは、昇進したい気持ちが前に出すぎて、「俺が俺が」と前に出ていました。まじめで努力家のAさんの考えを少し修正することで、昇進の突破口を開くために、Aさんには、ゴールからの逆算思考をアドバイスしました。
3年以内に昇進するというゴール設定をし、1年目でリーダーシップ研修に参加し、2人のプロジェクトメンバーと一緒に職場改善の小規模プロジェクトに取り組んでもらいました。
2年目で現在の役職のまま営業とは別に、業務改善の小プロジェクトを使っての職場改善を任せました。
小規模なプロジェクトを通じて、ハードスキルに頼っていたAさんが昇進に必要だったソフトスキルを磨くことができ、無事Aさんは計画から3年後に、ベテランメンバーより先にリーダーに昇進することができました。
【まとめ】キャリアアップできる目標設定の方法

- ゴールから逆算する
- 中間目標を設定する
- 優先順位をつける
キャリアアップを成功させるには、具体的な目標設定と計画的な行動が重要です。
「ゴールから逆算する」考え方を使えば、効率よく目標に向かう道筋が見えてきます。
ゴールを明確にして期限を設定したら、必要なステップを分解し、今すぐ始める行動にまで落とし込むことが大切です。
キャリアアップを目指す目標設定には、フレームワーク「SMART(具体的、測定可能、達成可能、関連性のある、期限付き)」を活用しましょう。
逆算思考を使って時間枠を考え、中間目標を設定します。
中間地点の目標を設定することで、軌道修正しやすくなります。5年計画なら最低でも1年おきに中間目標を設定することが大切です。
また、行動計画では優先順位をつけることも大事です。
重要なアクションから取り組み、時間制限や効果の大きさを考えながら仕事を進めることで、成果を最大化しやすくなります。
あなたが本気でキャリアアップを目指すなら、明確な目標設定と逆転思考で計画を立ててみてください。
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