営業管理職のイメージと舞台裏:ポジティブとネガティブの両面を解説

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営業管理職のイメージと舞台裏:ポジティブとネガティブの両面を解説

世間一般で語られる営業管理職のイメージは両極端です。

営業管理職のイメージは、高収入や成功の象徴といったポジティブなイメージと、激務で給料に見合わない激務のネガティブなイメージがあります。

「あなたが営業管理職を目指したい」と思っているなら、管理職の仕事に対してポジティブに受け取っていると思いますし、「昇進したくない」と考えているなら、管理職のネガティブなイメージが強いのかもしれません。

あなたが、営業管理職を目指すも目指さないも自由ですが、営業管理職の現実を知っておくことで、あなたがキャリアについて考えることが大切です。

今回は、営業管理職の世間の良いイメージと悪いイメージの両面から営業管理職の理想と現実について一緒に考えていきましょう。


目次

世間の営業管理職に対する良いイメージ

世間の営業管理職に対する良いイメージ
  • 高収入
  • エリート
  • スター選手


世間一般で語られる営業管理職の良いイメージは、高収入やエリートのイメージです。

パリッとしたスーツを着こなし、大きな交渉をまとめるかっこいい姿を想像できる人も多いはずです。テレビドラマや映画で演出されるカリスマ的なリーダーが営業管理職の良いイメージと言えるでしょう。


良いイメージ1:高収入

営業管理職のポジティブなイメージで一番は「高収入」です。多くの人が、営業管理職は高い給与をもらっていると考えています。

実際、営業管理職は、時間管理さえできれば時間単価として高くなることが多く、結果を出すことで高収入を得られることがあります。

管理職に昇進する一番のメリットは、現在の収入だけでなく、将来高収入になる可能性が出てくることです。部長や取締役に昇進する切符に課長職があります。

ほとんどの会社では、課長になれない人は部長にはなれませんし、取締役にもなれません。

管理職に昇進をすることは、今の給与水準を上げることと、将来の昇進による給与水準を上げていくチャンスを手に入れることと同じです。


良いイメージ2:エリート

営業管理職は、エリートの位置づけになっていることが多く、ビジネスの第一線で活躍する姿がイメージできます。

とくに、若くして営業管理職に昇進する営業パーソンは、総合職の中では抜きんでた存在として位置づけられていて、周囲からもビジネスパーソンの成功者の象徴になっています。

同世代の営業パーソンと比較しても、早い段階で営業管理職まで昇進している人は、エネルギーに満ち溢れていて、優れたリーダーシップと高いスキルを持ち合わせているから、会社の成長を支える重要な役割を任されています。

エリートのイメージは、やる気のある営業パーソンにとって魅力的に映ります。


良いイメージ3:スター選手

営業管理職は、大きな交渉をまとめるスター選手のような存在として見られることがあります。

日本では、「営業管理職=プレイングマネージャー」のイメージが強く、実際、大手・中小に関係なく、優秀なプレイヤーが、プレイヤーの延長でプレイングマネージャーをしていることがあります。

テレビドラマや映画で演出される管理職は、カリスマ的なリーダーが多いため、プレイングマネージャーの営業管理職がスター選手として良いイメージの象徴になっているのです。


私が営業管理職になったときの話

私が営業管理職に昇進したときは、すぐにプレイングマネージャーとして働く期間を決めて行動に移しました。

管理職になった最初の3ヶ月は、プレイングマネージャーとしてメンバーに力を見せる意味を含め、とにかく飛び回りました。一緒に営業活動をして、成果を短期間で上げることで、プレイヤーとしての信頼を得ることに集中したのです。

私の場合は、きっかり1年でプレイングマネージャーを卒業し、2年目からマネージャーとして仕事をすることになりましたが、多くの管理職の人はプレイングマネージャーとしてプレイヤーとマネージャーの兼務を続けています。

営業管理職を目指すなら、管理職になる前に、あなたの目指す管理職像をしっかりと描いておくことを意識しましょう。


世間の営業管理職に対する悪いイメージ

世間の営業管理職に対する悪いイメージ
  • 長時間労働が当たり前
  • 仕事量が多く激務
  • 責任に見合う給与ではない


残念ながら、世間では営業管理職イメージが悪いことが多いです。

プレイヤーとして飛び回りながら、マネージャーの仕事をこなす激務、残業代が出ずに長時間労働を強いられるにも関わらず、給料はほとんど増えないイメージを持つ人も多いでしょう。

営業パーソン時代には、残業代や休日出勤手当が出ていたため、管理職になって手取りが減るケースがあります。

残業代で給与を実力以上に引き上げていた人にとっては、給与のわりに数字の責任が重くストレスが溜まるなど、悪いイメージが強くなるはずです。


悪いイメージ1:長時間労働が当たり前

世間では、「営業管理職=プレイングマネージャー」のため、営業管理職は長時間労働を強いられているイメージがあります。

営業パーソンとして飛び回りながら、営業管理職の仕事もこなすため、時間に追われる日々が続くと思われています。

営業管理職は、朝早くから夜遅くまで働き、休む暇もないというイメージが強く、働く時間が長くなることで心身の疲労が蓄積すると考えられているのです。


悪いイメージ2:仕事量が多く激務

営業管理職の仕事量が非常に多いことから、激務というイメージが強いです。

お客様とのコミュニケーションや交渉、社内の調整、事務作業、チームメンバーの育成など、限られた時間で多岐にわたる業務をこなさなければならないため、忙しい日々が続きます。

一つひとつの業務が重く、効率よくこなすことが求められますが、どれも重要な業務であり、優先順位をつけるのが難しいこともあります。


悪いイメージ3:責任に見合う給与ではない

営業管理職は、責任に見合う給与を受け取っていないというイメージがあります。

高収入というポジティブなイメージとは裏腹に、実際には責任の重さと給与のバランスが取れていないと感じる人が多いのが現実です。

営業管理職は、会社の業績に直結する業務を担当するため、大きな責任を負っていますが、責任に対して十分な報酬を得ていないと考えられているのです。


営業管理職になればすべて自責で考えることが大事!

私は営業パーソン時代から残業嫌いでした。「営業は残業が正義」と考える上司の仕事は吸収しつつも、自分は残業をしないスタイルの営業パーソンを貫きました。

もちろん、残業をゼロにしていたわけではなく、必要なときには残業をしてでも仕事を完了させますが、残業を慢性化することを嫌っていたのです。

営業管理職になった1年目は、プレイングマネージャーとして奮闘したため、時間的にも相当働きましたが、管理職の業務量を当たり前にしてからは、長時間労働をしていません。

ネガティブなイメージには、自分の努力で改善できることもあります。

管理職になれば、自ら全体最適を考え、自分に足らないスキルを磨くのは当たり前で、「残業をさせられている」という受け身の仕事の仕方は卒業することが大切です。


営業管理職のイメージとのギャップはあなた次第で埋まる

営業管理職のイメージとのギャップはあなた次第で埋まる
  • 労働時間は管理職による
  • 仕事は多岐にわたり激務
  • 責任の重さと給与のバランスは受け取り方による


実際の営業管理職の仕事内容は、良いイメージ、悪いイメージともに、イメージとは異なる部分が多いです。

確かに、お客様とのコミュニケーションや交渉は重要な業務の一部ですが、営業管理職は営業活動だけが仕事ではありません。

社内の調整や事務作業、チームメンバーの育成やメンタルケアも求められます。日々の業務の中で、目先の売上だけでなく、中長期の戦略を立てて目標達成に向けた取り組みを行う必要もあります。

理想と現実のギャップは、営業管理職にとって大きな課題となります。

高収入やエリートのイメージが先行する一方で、実際には多岐にわたる業務と責任が伴います。

多忙な毎日を送りながらも、チームの成長やお客様との関係構築に喜びを感じる一方で、プレッシャーやストレスとの戦いも日常的です。

営業管理職の現実を理解することは、今後営業管理職を目指す人々にとって重要です。

理想と現実のギャップを乗り越えるためには、具体的な業務内容や求められるスキルをしっかりと把握し、あなたの適性やキャリアプランを考えることが必要です。


労働時間は管理職による

世間のイメージ通り、プレイヤーとして飛び回りながら、マネージャーの仕事をしている激務は管理職によくあるプレイングマネージャーのスタイルです。

ほとんどの新任管理職は、プレイングマネージャーとしてスタートします。そのため、スタートが激務のため、日々の仕事に追われています。管理職になってすぐにキャパオーバーになります。

本来は、プレイングマネージャーとして仕事をこなしながら、プレイングマネージャーを卒業してマネージャーの本来の仕事に注力するレベルを目指すべきところを、日々の仕事をこなすことで精一杯になってしまうのです。

しかし、営業管理職になったあとも昇進していく人は、プレイヤーとして飛び回りながらマネージャーの仕事をするプレイングマネージャーの期間を卒業する期間を決めています。

プレイングマネージャーを卒業する計画を立て、次のステップに進めるように、管理職一年目でマネジメントをしっかりと学んでおくことが大切です。


解決策:時間管理の重要性

営業管理職になれば、仕事量が一気に増えます。

あなたがプレイヤーとして優秀であれば、あなたが他のメンバーの仕事もこなすことで、成果を出そうとうするかもしれません。短期的には、あなたのプレイヤーとしての力で成果を出すことはできるでしょう。

ただし、あなたがメンバーを育てなければ、ずっと激務のプレイングマネージャーを続けることになります。

会社があなたに期待していることは、プレイヤーとしてあなたが活躍することではありません。あなたがメンバーを育て、強いチームを作ることを求めています。

あなたがやるべきことは、早い段階でメンバーの特性を見抜き、適材適所にメンバーを配置することです。

営業マン時代に朝早くから遅くまで仕事をしていた人は注意が必要です。

仕事をすべて自分でこなすのなら、営業管理職の仕事量は営業パーソンの比ではありません。営業パーソンのときと同じやり方では仕事をこなすことができないのです。

成果を出していれば、あえて長時間労働をする必要もありません。

私の場合、管理職になって3か月後には、再び残業をしなくなりました。一段上の仕事を同じスピードでこなすことができるようになったからです。一段上の仕事を同じスピードでこなすことができるようになれば、世間の悪いイメージの長時間労働ではなくなるのです。

営業管理職は時間管理ができて当たり前です。

時間管理のできない管理職の下で働く社員は時間管理ができません。まずは、あなたが時間管理を徹底し、メンバーに時間管理の大切さをシェアしてください。

時間を売る社員ではなく成果を売る社員」を増やすことが大切です。


仕事は多岐にわたり激務

営業管理職の仕事は、営業の仕事だけではありません。営業管理職の仕事は、任されているチーム(組織)を運営することです。

お客様だけでなく、社内の調整、管理職としての事務作業、会議出席、チームメンバーの育成など、仕事に本気になればなるほど、やることが増えていきます。


解決策:業務の優先順位を見極める

業務が多岐にわたる中で効率的に仕事をこなすためには、業務の優先順位を見極めることが重要です。

まずは、重要度の高い業務を優先的に取り組むことを心がけましょう。また、業務を細分化し、チームメンバーに適切なタスクを割り振ることで、全体の業務量を分散させることができます。

全体最適を考え、チームとして成果を最大化するために行動することが求められます。

チームメンバーの特性を知り、メンバーと効果的なコミュニケーションを取ることで、チームとして仕事を最適化することを意識してみてください。

仕事を細分化して、メンバーに適切なタスクを割り振ることで、メンバーそれぞれの仕事の負担を軽減し、成果を上げやすくなります。


責任の重さと給与のバランスは受け取り方による

役職が上がれば上がるほど責任は重くなります。役職手当は責任手当です。

責任の重さに給与が合っていないと考えるなら、会社が用意した報酬で管理職の仕事を安請け合いするべきではありません。

営業管理職の責任の重さを理解し、覚悟があるなら昇進を前向きに受け取れるはずです。責任が重いということは、達成したときの喜びの大きさも桁違いです。


解決策:評価制度の透明性を確保する

もし、あなたが評価制度に対して不満を持っているなら、あなたのメンバーも会社の評価制度に不満を持っているでしょう。

営業管理職になれば、あなたの裁量で評価制度の問題すべてを解決することはできませんが、だからと言って何もしなければ、あなたも何もしない営業管理職と同じです。

営業管理職のあなたが行動することが大切です。

責任の重さと給与のバランスの不満を軽減するは、評価制度の透明性を確保することが重要です。

公正な評価基準を設け、成果や努力が正当に評価される仕組みを整えることで、モチベーションを高めることができます。また、定期的なフィードバックを通じて、メンバーが自身の成長や貢献度を実感できるようにすることも大切です。

営業管理職が会社の評価制度を一人で変えることはできませんが、あなたの預かっているチーム内で、評価の透明性を確保することはできます。メンバーに定期的なフィードバックをすることもできるでしょう。

営業パーソンも、あなたと同じように、営業パーソンとしての数字の責任と給与のバランスが悪いと考えているかもしれません。

あなたが営業管理職として、チーム内だけでも透明性のある評価制度を整えることで、メンバーには責任の重さに対する理解と納得感が生まれるでしょう。


私が営業管理職になったときに預かったチーム

私が営業管理職になったときに最初に預かったチームは疲弊していました。

前任の営業課長は、事なかれ主義として波風を立てないメンバーだけを評価し、一生懸命働いていても、自分より年上で給与を多くもらっているメンバーや、コツコツ仕事をしているメンバーを一切評価していませんでした。

疲弊しているメンバーが全員仕事ができたわけではありませんでしたが、私よりも年上のメンバーが私よりも多くの給与をもらっていたとしても、評価は仕事に対して行うことに変更しました。

あきらめていたベテラン社員や中堅社員は奮起し、若手メンバーも奮起してくれたことで、営業管理職を任された後は、メンバーに支えられ仕事ができたことを今でも覚えていますし、当時改革ををサポートしてくれたことに感謝しています。


【まとめ】営業管理職の「良いイメージ・悪いイメージ」と「現実」

【まとめ】営業管理職の「良いイメージ・悪いイメージ」と「現実」


会社で働く社員全員が年齢で管理職に昇進できるわけではありません。あなたの働く会社が、年功序列であろうとなかろうと、営業管理職に昇進できるのは選ばれた人たちです。

営業管理職を目指すかどうかはあなた次第ですが、一つだけ知っておくことがあります。多くの人が昇進に興味がないと言うのは実際には営業管理職になれないからということです。

周囲の声に耳を傾けることは大切ですが、上司や先輩たちの言葉を鵜吞みにし、悪いイメージに流されないように注意しましょう。大半の人たちは周囲と同じ考えを持ち、同じ行動しているため、同じ結果に至ります。

ここまで読んでくださったあなたは、本気で昇進を狙っているはずです。本気で昇進を狙うなら、周囲のネガティブな話を聞き流し、ステップアップとして営業管理職を目指しましょう。

管理職に上がることで、働くステージが変わります。視点が一段高くなれば、見える景色も変わり、仕事の規模も大きくなります。個人で動く役割からチーム全体を動かす役割になることで、さらなる成長が期待できます。

ぜひ、あなたも営業管理職を目指して、新たなステージに挑戦してください。


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