職場には「いい人なんだけど、仕事ができない」と言われている社員がいませんか?
「いい人」は知識も豊富で人柄も良いものの、仕事で評価がされないまま、昇進のチャンスを逃すことが多いのが現状です。
今回は、いい人が仕事ができないと言われる理由と「いい人」から脱却し、評価されるための方法について一緒に考えていきましょう。
なぜ「いい人」が仕事で評価されないのか?

職場には「いい人」と呼ばれる人がいます。
困っている同僚を助けたり、頼まれた仕事を断れなかったりして、誰からも「優しい人」「信頼できる人」と思われる存在です。
新人など周囲に頼りにされやすく、チームのムードメーカーとしても大活躍しているように見えます。こんな「いい人」は、職場の潤滑油として大切な存在です。
でも、実はこの「いい人」というポジションが、昇進や評価のチャンスを遠ざけています。
昇進や評価のチャンスを遠ざけている原因の一つが、「嫌われたくない」という気持ちが強く、成果よりも「周りからどう思われるか」を優先してしまうことです。どうしても周りの期待に応えようとするあまり、自分が本当にやるべき仕事や役割を見失いがちなのです。
仕事で評価されるためには、仕事でしっかりと「成果を出す」ことや「リーダーシップを発揮する」ことが求められます。
でも、「いい人」タイプは、自分の仕事をこなすよりも周りの人を助けることを優先しがちです。人助けを優先する姿勢では、責任を伴うポジションに必要な「成果」や「リーダーシップ」が足りないと見なされることが多いと考えてください。
「いい人」でいることは決して悪いことではありません。ただし、仕事でしっかりと評価されたいなら、時には「嫌われる覚悟」で自分の目標に集中することが大切かもしれません。
「いい人」のままだと仕事で評価されない3つの理由

- 断れない性格でキャパオーバーになりがち
- 「嫌われたくない」気持ちが優先される
- 自分の成果が見えにくくなる
「いい人」のままで、周りの人を助けることを優先し仕事の評価がされないで、昇進が遠のく3つの理由を確認していきましょう。
断れない性格でキャパオーバーになりがち
「いい人」と呼ばれる人ほど、頼られた時に断れないことが多いです。
どんどん仕事を抱え込むことでキャパオーバーし、重要な業務に十分な時間をかけられなくなってしまいます。
時には断る勇気を持ち、集中すべきタスクに優先順位をつけることが大切です。
「嫌われたくない」気持ちが優先される
周囲の評価ばかりを気にしていると、リーダーシップが必要な場面で決断力を発揮できません。
リーダーとして昇進を目指すのであれば、時に厳しい判断をする力が求められます。職場の中で「信頼される人」になるには、好かれることよりも頼りにされることを目指すことが大切です。
自分の成果が見えにくくなる
「いい人」でいると、他人を助けることに時間と労力を費やしがちです。
誰かのサポートにまわることで、自分の成果や業績が目立ちにくくなるため、評価が上がりにくくなります。
仕事で評価されるには、自分の成果や役割をしっかり見せることも大切です。自分のタスクやプロジェクトを優先し、しっかり成果を残すことが、評価アップや昇進につながります。
仕事で評価される人になるための3つのポイント

- 明確な成果を意識してビジネスの厳しさを受け入れる
- 嫌われる覚悟を持つ
- 後輩や同僚の成長を本気で考える
仕事で評価されない「いい人」から脱却して、仕事で評価される人になるための3つのポイントを押さえましょう。
明確な成果を意識してビジネスの厳しさを受け入れる
仕事で評価されるためには、日々の業務で求められる成果を明確にすることが大切です。
目標を定め、目標達成に向けて効率的に取り組む姿勢を見せることで、評価を受けやすくなります。また、ビジネスの厳しさを受け入れ、自己の成長にも取り組む姿勢が評価のポイントです。
嫌われる覚悟を持つ
リーダーとしてのポジションを目指すのであれば、「好かれること」よりも「信頼されること」を重視しましょう。
時には厳しく指導したり、チームのために不人気な決断を下すことも必要です。嫌われることを恐れず、毅然とした態度で仕事に取り組む姿勢を示すことが、評価されるための一歩です。
後輩や同僚の成長を本気で考える
本当のリーダーは、表面上の優しさではなく、部下や同僚の成長を真剣に考えることが大切です。
時には厳しい指導も必要ですが、厳しい指導も相手のためであると意識し、成長を支える姿勢を持ちましょう。
周囲にとって「ついていきたい」と思われる存在になることで、自分の評価も自然と上がります。
【まとめ】仕事で評価されない「いい人」から「仕事ができる人」へ

ただ「いい人」として振る舞うだけでは、仕事では評価されないと考えましょう。
あなたが、評価アップや昇進を目指すなら、時には嫌われる覚悟を持ち、厳しさと優しさを兼ね備えた人間として成長することが大切です。
周囲から「この人ならついていきたい」と思われるような存在になることで、評価も上がり、昇進の道が開けます。