会社は、なぜあなたを雇っているのでしょうか。
会社があなたを雇用する理由は、あなたに支払う報酬よりもあなたが生み出す価値が大きいからです。あるいは、将来的に、あなたが生み出す価値があなたに支払う報酬よりも大きくなるからです。
あなたを雇うデメリットしかないなら会社はあなたを雇いません。当たり前のことを言っているのですが、一度就職してしまうと根本の部分を忘れがちなので注意しましょう。
社会人になってからの学びは、成果を上げることで完了します。与えられたものを学ぶのではなく、成果を上げるために必要なことを自ら学びにいく姿勢が大切です。
今回は、社会人の3つの基本意識について学んでみましょう。
- 仕事の3つの基本意識(コスト・デッドライン・クオリティ)を学ぶ
社会人の3つの基本意識

- コスト(費用)意識
- デッドライン(納期)意識
- クオリティ(品質)意識
社会人の3つの基本意識は、コスト(費用)、デッドライン(納期)、クオリティ(品質)です。
仕事の基本であり、成果を上げるために何かを学ぶときに意識しておくと学びが効率的になります。仕事は、費用(コストを考えて行動する)、納期(デッドラインを前倒ししていく)、品質(仕事の質を上げ続けること)の3つのポイントを意識しましょう。
コスト(費用)意識

コスト(費用)意識というと、営業マンが考える競合会社とのコスト競争をイメージすることが多いですが、ここでいうコスト(費用)意識とは、「無駄をなくす」ことを指しています。
営業マンに限らず、社会人になれば、つねに自分にかかるコスト(費用)を意識して仕事をすることが重要です。
会社が利益を上げ続けるためには、売上を増やすだけでなく、かかる費用を抑えることを意識することが大切なのです。
高度成長期の頃のように、残業すればお金を生み出せる時代ではなくなっています。不必要な残業をしているようでは、会社の利益を圧迫している「見えないコスト(費用)」まで意識できていないと考えましょう。
世の中で無駄を排除する流れが浸透してきました。
経営戦略に入れられないような「がんばる」という抽象的な表現では人はついてこない時代です。
多くの社会人は、プリンターで無駄に紙を印刷をするのをやめています。見える費用については厳しい目を持つようになっているのです。でも、見えない費用については目を背けているのが現状です。
たとえば、午後の睡魔による効率ダウン、ミスを改善せずミスの対応に無駄な時間をつかう、デスクまわりが整理できていないことで書類探しに時間をつかうなどの業務効率が悪くなる行動は典型的な費用意識の低さと言えるでしょう。
高度成長期の時代には、残業しているだけで仕事が入ってきました。
今の時代でも「残業=正義」と思っている人がいますが、不必要な残業をしている社員は会社の利益を圧迫しているだけなので、正義どころか会社のお荷物になっていると考えましょう。
会社の備品を持ち帰る、会社のPCを趣味などの私用で使うなど、会社のものを個人のものと公私混同しないことが重要です。
どうしても調べたいなら、通勤時や昼休みなどに自分のスマートフォンで調べましょう。
デッドライン(納期)意識

デッドライン(納期)意識とは、仕事の期限や締め切りを守ることです。
お客様向けの資料だけでなく、社内で提出資料のデッドライン(納期)を守ることが大切です。
営業部に限らず、プロとして仕事をするなら期限や締め切りがあります。
期限や締め切りを守れない仕事はプロの仕事ではありません。仕事は前倒しが基本になっています。お客様に対する納期意識だけでなく、社内資料の期限などにも意識を向けることが重要です。
仕事ができる人や忙しい人ほど、社内資料の提出がはやいことに気づきていますか。仕事ができる人たちほど仕事は忙しくやることも山積みです。
仕事が忙しいからこそ提出期限が決まっている社内資料を前倒しするのです。
資料をはやく作るコツは、資料に求められているポイントを整理してから作成することです。
営業会議が報告資料なら、前月の結果と今月の活動を報告する流れになっていることが多いでしょう。あなたのした行動と、今月以降の行動計画について報告するだけなので、日々の活動をメモしておくだけで会議の資料を作るのは劇的にはやくなるはずです。
クオリティ(品質)意識

クオリティ(品質)意識とは、あなたが狙うとおりに、あるいは、会社の期待どおりに仕事を完了する意識のことです。
お客様に対してのクオリティ(品質)意識なら、お客様が希望するとおりの商品やサービスを提供して当たり前です。お客様が気づいていない潜在的な欲求レベルのサービスを提供してこそ一流の品質と言えるでしょう。
誰もが一度は行ったことのあるディズニーランド。
ミッキーなどのキャラクターの魅力だけではなく、ディズニーランドはユーザーがリピーターになるための努力をしています。
他の遊園地との一番の違いは世界観を大切にしていることです。
ディズニーランド内から見える景色は、高速道路などの景観を損ねるものはないし、一日中歩き続けても疲れにくいようなクッション性のある地面、いつ行ってもきれいな状態になっているトイレなど見えない部分にまでサービスが行き届いています。
お客様が望んでいるかではなく、お客様に感動を与えるレベルのサービスを提供しているのです。
B to Bのサービスにそこまで必要ない?
会社が取り扱っている商品やサービスが悪いと愚痴っても成果は上がりません。
あなたの取り扱っている商品やサービスが競合他社に圧倒的な優位性がないとしたら、「感動を与えるサービス」を意識することで差別化を図れる道を探してみてはどうでしょう。
ビジネスアイデアを学ぶ>>ウォルト・ディズニーのアイデアブック
【社会人】ゴールから逆算して3つの基本について学ぶ

社会人の学びは、社会人の3つの基本を押さえることが大切です。
3つの基本は、コスト(費用)意識、デッドライン(納期)意識、クオリティ(品質)意識の3つの意識です。社会人としてなにかを学ぶとき、3つの基本のどのスキルを鍛えるために学ぶのかを理解してから取り組むことが大切です。
3つの具体例を出しておくので、あなたがこれから学ぶときに3つの基本意識に当てはめるヒントにしてみましょう。
社会人の学び3つの基本意識
- コスト(費用)意識
- デッドライン(納期)意識
- クオリティ(品質)意識
社会人が学ぶときは、「なぜ学ぶのか」をはっきりしておくことが重要です。
学んだことが成果にどのような影響を与えるのかを意識しましょう。もし、あなたの学びが仕事の成果になんの影響もないのであれば、それは仕事の学びではなく趣味の学びになるので注意しましょう。
社会人の学びは、ゴールに近づくために足らないものを学ぶことです。社会人になれば、まわりは誰も「勉強しなさい」とは言わなくなります。自ら学ばなければ、成長することはなくルーチンワークの仕事を繰り返すだけになるので注意が必要です。
あなたが「会社の目指すゴールにどのような貢献ができるか」を考えてみましょう。
コスト(費用)意識の実例
「残業しない仕事術」を学ぶのは、費用意識です。
あなたが成果に関係のない無駄な残業をやめることで、会社は利益を上げることができます。
デッドライン(納期)意識の実例
「会議資料の作成時間の改善」を学ぶのは、納期意識です。
あなたが今まで手計算していた数値入力は、エクセルの自動計算を覚えることでスピードを上げることができます。
クオリティ(品質)意識の実例
「利益率の改善」を学ぶのは、品質意識です。
あなたが今まで価格だけで成約していた仕事を見直し、お客様へのサービスを改善することで価格以外の価値を高めることができます。
あなたの属している組織に問題があるなら、世界最高レベルの顧客満足を実現しているウォルト・ディズニーのビジネスアイデアから学んでみましょう。>>ウォルト・ディズニーのアイデアブック