リーダーシップとマネジメントは、ビジネスの世界で役職が上がるごとに重要性を増していくスキルです。
ただ部下を管理するだけでなく、ビジョンを描き、チーム全体を導いていく力が求められます。役職手当が「責任手当」と言われる理由は、リーダーとしての責任を果たすために、リーダーシップとマネジメントを身につけることが必要だからです。
今回は「リーダーシップとマネジメント」にフォーカスし、その違いと共に、どのようにして成果を最大化できるのかを解説していきます。
リーダーとして次のステージを目指している方は、ぜひ読み進めてください。
KBカリスマ性をもつリーダーシップと全体を見渡すマネジメントができれば無敵です！
リーダーシップとマネジメントの違いを理解する
ビジネスシーンで、リーダーシップとマネジメントはしばしば同じように扱われがちですが、それぞれ異なる役割があります。
違いを正しく理解し、状況に応じて使いわけることで、組織の成果を最大化できます。
リーダーシップとは：ビジョンを描き仲間を引っ張る力
リーダーシップとは、メンバーに大きなビジョンを示し、その目標に向かって共に進む力です。
リーダーとして、現状に甘んじることなく、大きな夢を描くことが重要です。カリスマ性がなくても、強い意志と情熱を持つリーダーは、自然と仲間を引き寄せます。
リーダーシップを発揮する3つのポイント
- 大きな夢を描く
- 仲間と夢を共有する
- 創造的破壊を恐れない
リーダーシップを発揮するときの3つのポイントは、「大きな夢を描く」「仲間と夢を共有する」「創造的破壊を恐れない」です。
大きな夢を描くときは、挑戦を恐れずビジョンを掲げ、メンバーと夢を共有することを意識しましょう。仲間と夢を共有するときは、ビジョンを共有することで、同じ方向に向かって進むチームを作りましょう。
新しい価値を創造するときには、現状を打破する創造的破壊が求められます。
マネジメントとは：組織を効率よく運営するための管理
マネジメントはチーム全体を見渡し、目標達成に向けた秩序を保つ役割です。
単なる監視ではなく、メンバーが自発的に動けるような環境を整えることが求められます。適度な自由とサポートを与えながら、チームのパフォーマンスを最大限に引き出しましょう。
マネジメントのポイント
- 適度な自由と指導
- 成果を意識した管理
マネジメントの2つのポイントは、「適度な自由と指導」と「成果を意識した管理をすること」です。
細かくルールで縛りすぎてしまうと部下が委縮して動けなくなります。一定の裁量を持たせて自由に挑戦させることで、部下が試行錯誤できるようにしましょう。
部下を抑制するよりも成果を意識することが大切です。成果を上げるために、部下が目標に向かうための環境を整えることが大切です。
リーダーシップとマネジメントで成果を上げる3つのステップ
- リーダーシップで大きなビジョンを描く
- マネジメントでチームの行動を促進する
- フォロワーを育てファンに育成する
リーダーシップとマネジメントを使い分けて、組織を次のステージへと導くための具体的な3つのステップを紹介します。
リーダーシップで大きなビジョンを描く
- 大きな夢を描く
- 具体性とストーリーをもたせる
- 熱意をもって伝える
まずリーダーとして大切なのは、チームにとっての「未来の地図」を描くことです。
ビジョンを明確に示すことで、メンバーは自分たちが目指すべき方向を理解し、日々の行動に意味を見出せるようになります。
たとえば、プロジェクトのゴールが明確になれば、ゴールに向かって全員が同じ方向を向いて進んでいけるのです。
大きな夢を描く
現状に満足せず、チームが一緒に挑戦し、達成感を感じられるようなビジョンを提示します。
たとえば、「来年度の売上を20%伸ばし、業界トップを目指す」といった具合に、メンバー全員が「やってみたい！」と思える目標を設定します。
具体性とストーリーをもたせる
ビジョンを描くだけでなく、そこに至るまでの道筋やストーリーを共有することも重要です。
「どのように達成するのか」「その過程でどんな成長が見込めるのか」を伝えることで、メンバーはそのビジョンに対するリアリティを感じ、前向きに取り組めるようになります。
熱意をもって伝える
リーダーの熱意は、チームの士気を高める大きな要因です。
熱意を持ってビジョンを語り、何度も繰り返し伝えることで、メンバーの心に響きやる気を引き出すことができます。
自ら仕事への情熱を発信することで、自然とフォロワーが増えていきます。
マネジメントでチームの行動を促進する
- 適度な自由と指導を与える
- メンバーの強みを引き出す
- 進捗管理をしてフィードバックをする
ビジョンを示した後は、マネジメントによってチームが効率よく進めるように、メンバーが動きやすい環境を整えましょう。
適度な自由を与えつつ、必要なサポートを提供することで、チーム全体のパフォーマンスを引き上げることができます。
適度な自由と指導を与える
ガチガチのルールで縛り付けるのではなく、メンバーが自分の考えで動ける自由を与えます。
しかし、ただ自由にするだけではなく、必要なときにはリーダーとしての指導も欠かせません。部下が迷ったときには、正しい方向を示し、行動をサポートすることで、部下の成長を促します。
メンバーの強みを引き出す
一人ひとりのメンバーが持つ強みを理解し、強みを最大限に活かせるように役割分担することも重要です。
適材適所のマネジメントを行うことで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。
たとえば、データ分析が得意なメンバーにはマーケティングデータの分析を任せ、コミュニケーションが得意なメンバーにはクライアントとの窓口を担当してもらう、といった方法です。
進捗管理をしてフィードバックをする
進捗管理をしっかりと行い、定期的にフィードバックを行うことで、メンバーは自分の成長を実感できます。
達成したことに対してはしっかりと評価し、課題がある部分には建設的なフィードバックを行うことで、さらなる改善を促します。
フィードバックは、チームのモチベーションを維持し、高い成果を生み出すためのカギとなります。
社内の同僚をフォロワーを育てファンに育成する
- フォロワーとの信頼関係を築く
- フォロワーに成長の機会を提供する
- 感謝の気持ちをもつ
リーダーとしての影響力を高めるためには、社内外問わずファンがいることが大切です。
お客様だけでなく、上司や部下、同僚などにファンがどれだけいるかで、成果の上限は決まります。あなたは、まず同僚にフォロワーになってもらい、ファンにステップアップしてもらうような行動をしましょう。
ビジョンに共感してくれるフォロワーが増えれば、リーダーシップとマネジメントの効果はさらに大きくなります。
フォロワーとの信頼関係を築く
フォロワーはあなたの言葉だけでなく、日々の行動を見ています。
言行一致の姿勢を示すことで、フォロワーとの信頼関係を築きましょう。約束を守り、困難な状況でも責任を持って行動する姿勢が、フォロワーをファンに変える大きなポイントです。
フォロワーに成長の機会を提供する
質の高いフォロワーを育てるためには、彼らに成長の機会を提供することも重要です。
新しいプロジェクトに参加させたり、スキルアップのための研修を設けたりすることで、フォロワー自身の成長を支援します。
フォロワーが成長する環境を提供することで、フォロワーは自分自身の成長を感じ、リーダーに対する信頼感が増していきます。
感謝の気持ちをもつ
フォロワーがあなたに共感し、ついてきてくれることに対して、感謝の気持ちを忘れないことも大切です。
感謝の言葉を直接伝えるだけでなく、成果を出したときにはチーム全体でお祝いするなど、フォロワーに対する敬意を示しましょう。
あなたの敬意に、フォロワーは「このリーダーと一緒に働き続けたい」と感じ、強固なチームワークが生まれます。
KBファンを増やしましょう。
同僚がフォロワーになり、フォロワーからファンになってくれることで、あなたの成果は約束されたようなものです。
【まとめ】リーダーシップとマネジメントをつかいわけよう！
リーダーシップとマネジメントのスキルは、役職が上がるほどにその重要性を増していきます。
リーダーシップで大きなビジョンを描き、マネジメントでチームを効率的に運営することで、組織の成果を大きく伸ばすことができるようになります。
リーダーシップとマネジメントを実践し、未来を見据えた組織運営を目指しましょう。
