マネジメントしない上司の下で働くのは、ビジネスパーソンにとってしばしば大きなストレスです。
マネジメントしない原因は、大きく2つです。「マネジメントを監視と考えている」もしくは、「そもそもマネジメントを重視していない」人が上司をしているからです。
今回は、そんなマネジメントしない上司たちが抱える問題と、管理職として成果を上げるために重要な視点を掘り下げていきます。
マネジメントしない上司の2つのタイプ
- マネジメントを監視と考える上司
- マネジメントを重視しない上司
マネジメントしない上司には、大きくわけて2つのタイプが存在します。
2つのタイプを確認し、なぜマネジメントができていないのかを見ていきましょう。
マネジメントを監視と考える上司
マネジメントを「部下がサボらないようにするための監視」と捉えている上司がいます。
こうした上司は、細かい行動のチェックにこだわりがちで、部下の自立心を奪ってしまうことが多いです。
結果として、部下の士気が下がり、組織全体のパフォーマンスが悪化することが少なくありません。
マネジメントを重視しない上司
一方で、マネジメントそのものにあまり重きを置かず、プレイヤーとしての成果に固執する上司もいます。
とくに、営業マンとして優秀だった過去の功績に縛られてしまい、自分の成果を出し続けることが大切だと考えているタイプです。
マネジメントを重視しない上司は、結果としてチームの成長を妨げ、組織全体のパフォーマンスに悪影響を与えることが多いのです。
プレイングマネージャー止まりのリスク
管理職に求められるスキルと、プレイヤーとしてのスキルは異なります。
しかし、マネジメントを避け、プレイヤーとしての成果を重視し続ける「プレイングマネージャー」にとどまってしまうと、キャリアの成長に限界が訪れます。
自分の目標達成に注力するあまり、部下の成長やチーム全体のパフォーマンスを軽視してしまうのです。
プレイングマネージャー止まりのリスクと、改善方法を掘り下げていきましょう。
管理職はプレイヤーの延長ではない
「自分が一番優秀な営業マンでいたい」
そんな思いを引きずったままでは、管理職としての成功は遠ざかります。
管理職の本質は、自分が輝くことではなく、チーム全体のパフォーマンスを高めることにあります。自分が成果を出すことにばかり意識を向けるのではなく、部下が成果を上げられるよう支援する視点が必要です。
部下の成果こそがチームの成果
部下が活躍し、成果を出せるようになることが、最終的にはチーム全体の成果を引き上げます。
優秀な部下が増えることで、組織の力は強くなり、あなた自身も評価されることになるのです。管理職として、いかに部下をサポートし、チームが成長できる環境を整えるかが、あなたの評価を左右します。
成果を上げる管理職のマインドセット
管理職として成果を上げるには、視点を変えてチーム全体を導くことが大切です。
個人のスキルや努力だけに頼らず、チーム全体を成長させる正しいマインドセットが求められます。視点を「自分の成果」から「チームの成果」へと切り替え、部下を信頼し、サポートする姿勢が鍵となります。
管理職としてチームをリードし、長期的に成果を上げるために必要なマインドセットと、具体的なアプローチについて掘り下げていきましょう。
監視ではなく信頼と管理を重視する
管理職は「監視役」ではなく、「チーム全体の動きを管理する存在」です。
1から10まで細かく指示するのではなく、チームの方向性を示し、部下がその道を進むのを見守る姿勢が求められます。
成果を上げるまでのプロセスを見守ることで、部下は成長し、最終的に大きな成果をもたらします。
後継者を育てる重要性
自分が常に一番でいることに固執していると、後継者を育てることができません。
でも、優れた管理職は、自分の後継者となる人材を見つけて育てることに尽力します。後継者が育つことで、あなた自身も次のステージに進むことができ、組織全体も成長していきます。
管理職は、常に部下の中に後継者候補が何人いるかを考え、人を育てることが重要です。
マネジメントしない上司の限界と脱却方法
マネジメントしない上司には限界があり、脱却しない限り成果を上げ続けることはできません。
マネジメントを避け、個人の成果に固執する上司はいずれ限界に直面します。
とくに、組織が拡大し、求められる責任や役割が増えるにつれて、個人プレーではカバーしきれない状況が増えていくのです。
必要なのは、管理職がマネジメントの重要性を理解し、自分自身を変革することです。
マネジメントしない上司が抱える限界と、課題を乗り越えるための具体的な方法について掘り下げていきましょう。
チーム全体で成果を上げ、より大きな目標を達成するための一歩を踏み出すことが大切です。
個人の限界を超えて組織の力を引き出す
組織が成長し、任される規模が大きくなると、個人の力だけでは限界が訪れます。
とくに、大きな売上目標や広範なプロジェクトを扱うようになると、個人の成果ではなくチーム全体での協力が重要です。
管理職として、組織の力を最大限に引き出すことが、長期的な成功につながります。
マネジメントの力でチームを成長させる
たとえば、数億円規模のプロジェクトを一人で成し遂げることは現実的ではありませんが、マネジメントを通じて、チームとして目標を達成することは可能です。
あなたが指導した部下たちが成長し、組織全体のパフォーマンスを引き上げることで、より大きな成果が生まれるのです。
【まとめ】マネジメント力を磨いて次にステージを目指す
管理職として成果を上げるなら、自分自身が成果を上げているのマネジメントをしない上司になってはいけません。
部下をサポートし、チーム全体での成功を目指すことが重要です。マネジメントしない上司から脱却するためには、「自分一人でできる」という過去の栄光にすがった過信を捨て、チームの力を引き出す視点を持つことが不可欠です。マネジメント力を磨き、次のステージへ進む準備をしましょう。
管理職はあくまでキャリアの中間地点。組織の成長は、あなたの成長でもあります。
マネジメントの重要性を理解し、マネジメントの力を身につけることで、より高みを目指し、チームとともに輝くリーダーを目指しましょう。