先輩の出世したくないという言葉の本当の理由

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出世したくない」という言葉。

ベテラン社員がよく口にするこのフレーズには、若手社員を惑わせる力があります。出世すると大変だという理由を巧みに並べ立てる彼らの言葉に、つい耳を傾けてしまうかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。若くして出世している人がみんな不幸なのでしょうか?

実は、多くの先輩たちも入社当初は夢をもって入社し出世を目指していたのです。では、なぜ彼らは「出世したくない」と言うようになったのでしょうか。

「出世したくない」本当の理由を知ることが、あなたの昇進への近道になります。


目次

先輩が出世したくないという3つの理由

先輩が出世したくないという3つの理由
  • 上司がプレイングマネージャーだから
  • 出世できる実力がないから
  • 出世したいと口にすると品がないから


あなたも先輩から「出世したくない」という言葉を聞いたことがありませんか。

多くの人は「出世したい」とは口にしません。あえて口にするのは、「出世したくない」と言う人だけです。

では、なぜ先輩は「出世したくないから」を口癖にしているのでしょうか。


上司がプレイングマネージャーだから

上司がプレイングマネージャーだから


出世したくない」と言う人の上司の多くはプレイングマネージャーです。

プレイングマネージャーとは、実務をこなしながら管理職の仕事も担う、いわば管理職見習いのこと。営業部であれば、営業マンとしての業務をこなしつつ、管理職としてのマネジメント能力も求められる激務をこなしています。

彼らはマネジメントの経験が浅いため、長期間プレイングマネージャーとして実務を続けることが多いです。世の中の課長が激務であることからも、中間管理職がプレイングマネージャーからマネージャーに変わることの難しさがうかがえます。

会社の規模に関係なく、管理職以上のポジションは狭き門です。さらに、管理職になっても本来のマネジメントに専念できるポジションに就くのは一層難しいのです。管理職を目指す際には、管理職になった後の計画をしっかりと立てておくことが重要です。

いつまでにプレイングマネージャーを卒業し、本来のマネージャーになるかを自分で期限を決めておくことが大切です。実務能力が高い人ほど、プレイングマネージャーであることに満足してしまうことがあるので注意が必要です。


出世できる実力がないから(自信がない)

出世できる実力がないから(自信がない)


先輩たちが「出世したくない」と口にするのは、自分は「出世できない」と考えているからです。出世はしたいけど、出世するための努力はしたくない人もいます。

出世できない、努力をしたくないと言ってしまうと、自分のプライドが傷ついたり社内の立場が悪くなるので自分の身を守っているのです。

一方で、誰が見ても出世しそうな人は「出世したくない」とも「出世したい」とも言いません。彼らは「出世」のために働いているのではなく、仕事で成果を出していたら自然に出世していたという感覚を持っています。

もちろん、見えない野心を持っている人が出世します。野心とは、誰かを蹴落とすようなものではなく、自らを律して努力を続ける力です。

憧れない先輩の「出世したくない」という言葉に惑わされず、昇進のチャンスが来るまでしっかりと学び続けましょう。

業界に特化した知識も大事ですが、異業種でも通用するスキル、キャリアチェンジしても役立つ考え方、昇進後に必要なマネジメント能力、そして周囲を動かすリーダーシップを学びましょう。

自分のペースでいいので、ひとつずつ確実に身につけることで、「出世したくない」と言い訳をして自分の身を守らなくても、準備が整った段階で自然に昇進することができるでしょう。


出世したいと口にすると品がないから

出世したいと口にすると品がないから


出世したくない」と口にする理由には、日本の控えめな文化が影響しています。

実際には「出世したい」と思っていても、口に出さない人も多いでしょう。「出世したい」と公言することで、まわりの人が引いてしまうことを恐れているからです。

でも、出世したいなら、あなたは出世したいとどこかで公言しておくことが大切です。たとえば、家に帰ったときには「出世したい」とはっきり言ってみるのはいかがでしょうか。言葉にすることで、目標が明確になり、必要な努力が見えてきます。

人前では「出世したい」とストレートに言うのではなく、将来の夢や目標を語るのもひとつの方法です。具体的な出世という言葉を使わなくても、あなたの大きな夢や目標をまわりに語ることで、自分にプレッシャーをかけ、モチベーションを高めることができます。

多くの人は、報酬を得ることやお金持ちになることを悪いことだと考えがちです。

本物のお金持ちは野心を表に出さず、大きな目標を持っています。『大欲は無欲に似たり』という言葉の通り、出世する人は小さな利益にとらわれず、中長期の視点で自分を高める行動をしています。

出世するためには、残業代を稼ぐためだけに時間を無駄にするのではなく、若い頃から高い視点を持つことが重要です。視点を高く持つことが、昇進の第一歩です。


ライバルより努力する覚悟があれば出世できる

ライバルより努力すれば自信が出て背筋が伸びる


出世したくない」という言葉は、別の言い方をすれば「変化したくない」です。

昇進すれば、今の仕事とは異なる新しい仕事に取り組む必要があります。出世すれば、責任も重くなる上にプレッシャーも大きくなります。新しい挑戦が苦手な人は、出世したくないと考えることが多いのです。

一方で、実力が伴わず変化を恐れる人が、欲だけで出世を望むこともあります。

出世するほど、仕事内容は大きく変化します。時間管理ができなければ、仕事量の多さに圧倒されてしまうこともあります。

管理職以上のポジションでは、実務能力だけでは通用しない世界です。一人の力では達成できない大きな成果を上げるためには、個人の実務能力には限界があるからです。

目安として、ライバルの倍以上の努力をする覚悟が必要です。

たとえば、仕事を8時間しているのであれば、さらに8時間を自己投資に充てることが求められます。ただし、正しい努力をすれば、必ずしも倍の努力が必要なわけではありません。他人よりも10パーセント多く努力するだけでも差をつけることができます。

いつも最短距離で突き進むことは難しいと考えておくことも大事です。時には遠回りをすることもあります。ライバルの倍の努力をする覚悟があれば、出世は到達可能な目標です。

「出世したくない」と言う先輩たちは、ライバルより努力をする覚悟がないだけです。あるいは、出世競争から脱落してしまった人でしょう。

しかし、腐ってしまって自分のキャリアを無駄にするのはもったいないことです。一時的に不本意な結果になったとしても、諦めずに努力を続けることで道は拓けます。腐らずに昇進を目指していきましょう。


ライバルより努力すれば自信が出て背筋が伸びる

出世したくない」という言葉は、自分に自信がない人がよく使うフレーズです。

自分なんかが出世できるはずがないと考え、最初から出世競争に参加しないタイプの人たちもいます。彼らは、一見おだやかで優しそうな雰囲気ですが、実際には卑屈な一面を持っています。

もちろん、組織がピラミッド型の縦社会である以上、日の当たる場所に立てるのは選ばれた人たちだけです。年功序列が色濃く残っている組織でも、全員が昇進できるわけではありません。狭き門を通過するためには、チャンスを勝ち取る必要があるのです。

自信がない人を否定するつもりはありません。

自信は努力量とも言えますが、努力をしていても性格的に自信を持てない人もいます。まずは、冷静に周囲の人と自分の能力差を現状把握しましょう。自分の力を現状把握することで、自分に足りないものが見えてきます。足りないものを強化することで少しずつ自信をつけていくのがおすすめです。

自信をつけるためには、小さな成功体験を積み上げることを意識してみましょう。


【まとめ】出世することで見える世界がある

【まとめ】出世することで見える世界がある
  • 上司がプレイングマネージャーだから
  • 出世できる実力や自信がないから
  • 出世したいと口にすると品がないから


出世したくない」という言葉は、実は「出世できない」と感じている人が使うことが多いです。

上司がプレイングマネージャーであることや、自分に実力や自信がないこと、または「出世したい」と口にすることが品がないとされる文化的背景が理由です。

あなたの未来を切り拓くのはあなた自身です。

憧れていない先輩の「出世したくない」という言葉に惑わされず、正しい努力を続けることで昇進を目指しましょう。

上に行けば見える景色があります。

実務能力だけでなく時間管理や人を動かす力を身につけることが重要です。努力は嘘をつきません。チャンスが訪れたときに準備不足にならないよう、日々鍛錬しておきましょう。


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