あなたは社会人として、毎日忙しく働いています。でも、ふと自分の仕事に疑問を感じることはありませんか?
「この会社に入った理由は何だったのだろう?」「会社とは一体何なのだろう?」そんなことを考えるときがきたら、あなたが成長するチャンスだと考えましょう。
そもそも会社とは、どんなしくみで成り立っているのでしょうか?会社のしくみを知ることで、あなたは組織の一員として成果を出しやすくなります。
今回は、会社のしくみを理解し、組織で活躍するためのヒントをつかみましょう。
- 会社の使命や会社の責任、義務について理解する
- 会社のしくみや経営理念、経営方針について理解する
- 働きやすい会社を目指すダイバーシティについて学ぶ
会社とは組織で利益を上げる団体のこと

会社とは、商行為などによって利益を上げるために設立した社団法人のことです。株式会社以外にも、合資会社や合名会社などがあります。
社会人として会社という組織に属す人は、個人ではなく組織の一員として成果を上げ続けることを求められます。
組織単位で行動することで、個人では達成できない大きな成果を継続的に上げることができるのが会社の魅力です。
会社の使命

会社は、社会や顧客に商品やサービスを提供し利益を上げるために存在しています。
社会人は継続することが重要であるように、会社も存続し発展し続けることが最大の使命になります。
会社が存続するために必要な2つのこと
- 企業の社会的責任
- 納税の義務
会社は社会に対して、企業の社会的責任と納税の義務という2つの責任を果たすことを求められています。
企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)
CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業の社会的責任のことです。
企業を取り巻くすべてのステークホルダーや物事に対する関係を大切にし、具体的に配慮行動をとることなどを指します。
CSRというと、ハラスメント対策と考えている人が多いですが、CSRとは企業の社会的責任のことだと覚えておきましょう。
ハラスメント対策はCSRの社会的責任のひとつではありますが、「CSR=ハラスメント対策」ではないので注意が必要です。
ステークホルダーは、企業が経営する上で直接的または間接的に影響を受ける利害関係者のことです。株主や従業員をはじめ、お客様や仕入れ先様、金融機関なども含まれます。
納税の義務
会社は法人税のほかにも、所得税、消費税などいくつもの税金を納めることで社会に貢献しています。生活のさまざまな場面で会社が払った法人税(税金)の恩恵を受けていることを知っておきましょう。
会社とは?会社のしくみは組織として成果を上げる分業システム

会社とは、利益を上げる組織のことです。
会社の仕組みは、社員ひとりひとりが仕事の約束を果たすという信頼関係で成り立っています。社会人になれば、自分の利益のためだけでなく、自分以外の人のために働くことが求められているのです。
会社は分業してチームとして成果を継続することを目指しています。個人ではなく、会社というチームとして動くので、互いに役に立ちあう関係を目指しましょう。
会社のしくみは分業システム
会社のしくみは、ピラミッド型の分業システムを採用しており、縦方向は管理のしくみ(階層)、横方向に業務のしくみ(部門)で構成されています。
縦方向の階層では、上にいくほど任される仕事の範囲が大きくなり責任は重くなります。横方向の部門では、営業や管理などの部門ごとに役割分担されていると覚えておきましょう。
経営理念と経営方針
会社という組織では、経営理念と経営方針が打ち出されています。
経営理念と経営方針の役割を確認しておきましょう。
経営理念とは
経営理念とは、事業を動かす基本の考え方です。
会社の目指すべき理想の姿、会社のあり方や経営の考え方、行動指針や行動規範など方向性を示すものと言えるでしょう。
経営方針とは
経営方針は、5年後、10年後などの中長期の活動の方向を決めるものです。
経営方針は期間を決めて打ち出すもので、役割分担、人材配分、ルールなどを決めています。
【仕事の心構え】会社で働くときには多様性を受け入れること

会社は、いろんな部門にわかれて分業している組織です。
会社は、いろんな属性や価値観をもった人が働いています。性別、年齢、学歴、国籍などの属性、あるいは、ひとりひとりの価値観や考え方もさまざまです。
最近では、多様性を認めるダイバーシティの考え方も浸透してきています。自分と違う考え方をもつ人たちを受け入れるしくみができている会社も増えてきているのはいいことです。
「技術の日本」と言われる時代から続いている従来の職人気質な「暗黙の了解」が通用しなくなってきています。
今後は、「背中を見て勝手に学べ」という個人の価値観を無視した壁を作るやり方ではなく、相手の考えを受け入れながら、成果を上げる方法をともに考える姿勢が重要になってくるでしょう。
ダイバーシティとは多様性のことです。
性別、年齢、国籍、障がいの有無、居住地、家族構成など個人の様々な属性を認めることが大切です。
いい会社とは働きやすい会社
会社では、とくにルールとされていないことでも慣習があることが多いので注意が必要です。
本社や支店、あるいは部署ごとにも慣習があります。規定のどこにも書いていないし、公式になっていない「暗黙の了解」が働きにくさにつながることもあるから注意が必要です。
働きにくさを解消するコミュニケーションを意識する
上司や先輩は、できるだけ「暗黙の了解」を暗黙にしないことを意識し、新しいメンバーにきちんと伝えることが重要になります。
新しくメンバーに入る人は、「暗黙の了解」を否定するのではなく、理解したい姿勢を見せることで円滑なコミュニケーションを図るようにしていくことが大切です。
コミュニケーションは、どちらか一方ではなくお互いの歩み寄りが必要になると考えましょう。
【まとめ】会社とは?様々な属性の人が分業して組織として成果を上げる団体

- 会社:商行為などによって利益を上げる社団法人
- 会社のメリット:分業することで個人では達成できない大きな利益を上げることができる
会社とは、様々な個性や属性にいる人が協力し合い商行為などによって利益を上げる社団法人のことです。
会社のメリットは、組織のメンバーが分業することで、個人では達成できない大きな利益を上げることができることです。ひとりひとりが適性に合う仕事を分業することで、成果を最大化することができるのが会社の魅力です。
社会人は、個人ではなく組織として成果を上げるために行動することが求められています。
あなたが、組織の中で、与えられている、あるいは、勝ち取った役割を理解し、個人を超えた仕事ができることが、組織内で成功する近道になるでしょう。